
目黒区立美術館
2001年8月--9月 サイズ横6m×高さ2m
誰でも、自己の歴史に育まれた美術に対する感性を持っています。たとえ技術的に未熟で
絵画や立体、映像など、美術作品の形にならなくとも、その感性はとても大切なものなの
です。そして、それらを引き出して作品を作れないか?というのが私の思いでした。
私がみんなの記憶(森のイメージ)に何かを問いかけて(水面に小石をなげるように)、それに対しい
ろいろ思い出してもらう(波紋)。そのことは、その人の個性の自己確認にもなり、感性
を磨くことにもなる、といったら、大げさでしょうか?そして、目に見える形でみんなの
1つの作品が出来上がっていくのはすばらしいことです。
アーティストが作品を作り、それをうやうやしく(?)鑑賞するという作り手と受け手の
関係ではなく、もっと能動的な、人との相互関係をも含んだ作品の形があってもいいので
はないかと思っています。
なお、1カ月以上にわたる会期中この作品の変化をinternetで公開しました。(天利道子)